プログラマブルコントローラ プロセッサの性能指標としてのPLC-MIXについて
2007.04.23
プログラマブルコントローラ (PLC)は、国内外を問わず、使用目的、適用分野などに応じて入出力点数、機能・性能などもバラエティに富んだ製品が販売されている。選択肢が多くなった反面、システム構築時における、目的に合った最適なPLC機種の選択には、高度な技術レベルを必要とすることとなった。そのため、日本国内の各産業分野におけるPLCユーザが目的に応じたPLCを選択する一助として、PLC-CPUの演算処理性能を比較検討するための評価指標として、(社)日本電機工業会PLC技術専門委員会では『PLC-MIX』を定めた。
このPLC-MIXは、設備監視・ライン制御・運搬機械などで実際に使われている38種類のサンプルアプリケーションから入出力やワード処理などの命令比率をもとめ、これらの命令比率によって重み付けした単位時間当たりの命令実行数を指標としたものである。入出力などの基本的な命令による“基本PLC-MIX”と、ワード演算などの応用命令による“応用PLC-MIX”の二つと、その両方から求められる“総合PLC-MIX”の三つからなる。