小型充電式電池は、
製品から正しく取り外し、
回収・リサイクルすることが大切です。
小型充電式電池について
考えてみよう
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りおん
様々な事に興味があり、好奇心旺盛で質問好き。
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みつお
りおんの父親。課題や質問について一緒に考える。
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バッテリー博士
小型充電式電池について解説をしてくれる。
「小型充電式電池」とは?
※画像は小型充電式電池の一例です。
小型充電式電池とは、使い切っても充電すれば繰り返し使える仕組みを持つ電池です。使い捨ての乾電池と違い、充電器を用いて充電することで再利用できるのが特長で、現代の暮らしに欠かせない、多くの電子機器に搭載されています。
この間買い替えた新しい掃除機は、コードが繋がっていないよね。
なのにどうして使えるの?
前の掃除機は、電源ケーブルをコンセントに繋ぐと電気が通って使えるようになるものだったんだけれど、新しく買い替えた方は小型の「充電式電池」というものが入っているんだ。
充電をすると充電式電池に電気をためておくことができるから、コンセントがないところにも持っていけて便利なんだよ。
小型充電式電池が使われている
身近な製品
小型充電式電池は、私たちの生活を便利にし、
日常生活を支える製品に欠かせません。
現在は様々な製品で使われています。
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電気掃除機
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電気かみそり
(シェーバー) -
電動工具
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電動歯ブラシ
※掲載されているのは一例です。
※販売されている全ての製品に小型充電式電池が使用されているとは限りません。
リサイクルマークを
確認しましょう
小型充電式電池は、資源有効利用促進法でリサイクルの対象となっており、電池の種類に応じてリサイクルマーク(スリーアローマーク)と、電池の種類表示(例:Li-ion/Ni-MH/Ni-Cd)が表示されています。
お手元の製品がリサイクル対象かどうかは、製品本体や電池パック(必要に応じて取扱説明書)にある表示をご確認ください。
リサイクルマークの一例
リサイクルの必要性
小型充電式電池にはニッケル・カドミウム・コバルトなどの希少資源が含まれています。適切に回収・再利用することによって、新しい電池や電子部品として有効に活用することができます。
小型充電式電池に含まれる
「希少金属」たち
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ニッケル
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カドミウム
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コバルト
小型充電式電池に含まれる希少金属は、地球上の限られた場所でしか採掘できません。
さらに日本ではほとんど産出されないため、多くを海外からの輸入に頼っており、
これらを使用する製品の供給には、資源の安定確保がとても重要になります。
また、これらの金属は再利用できる一方で、採掘や精錬には環境への負荷も大きくかかります。
電池自体だけじゃなくて、材料も再利用ができるんだね。
それに、小型充電式電池以外のものにも生まれ変わるんだ!
まだ使えるはずの材料も、確認せずに捨ててしまうと再利用ができなくなってしまうんだね。
未来につながる
リサイクル
小型充電式電池はリサイクルによって、新しい製品の材料や部品に生まれ変わります。むやみに捨てず、正しい方法でリサイクルに出すことが、未来の安全と持続可能な社会につながります。
小型充電式電池の取り外し
小型充電式電池を使用している製品を廃棄する際は、製品から小型充電式電池を取り外す必要があります。
リサイクルが必要なのはわかったけど、何をどうしたらいいのかな?
リサイクルするには、まず製品から小型充電式電池を取り外さなきゃいけないんだ。でも製品によって電池の位置や取り外し方は違うから、取扱説明書や製造事業者の案内を見よう。
取り外しはなぜ必要?
誤廃棄のリスクとは
小型充電式電池を取り外さずに、通常の可燃ごみや不燃ごみと一緒に捨ててしまうと、大きなリスクが発生します。最も深刻なのは火災の発生です。
小型充電式電池は内部に多くのエネルギーを蓄えているため、衝撃や圧縮、加熱などの物理的な刺激を受けると発熱や発火を引き起こすことがあります。
ゴミ処理場での災害事例
発生年度:令和5年度
被害施設:廃棄物処理施設の破砕物搬送コンベヤ等
被害額:約6,800万円
廃棄物処理施設で破砕ごみ処理中に火災が発生し、コンベヤが損傷。原因はリチウムイオン電池の発火と推定された。処理は1か月半停止し、代替施設でごみを一時保管。修理費は約6,800万円にのぼった。
出典:総務省『リチウムイオン電池等の回収・再資源化に関する調査 結果報告書』、「第2 調査結果」(令和7年6月25日公開)
(https://www.soumu.go.jp/main_content/001016985.pdf)
取り外しの際は
取扱説明書を
チェック
誤った方法で分解すると事故の原因になることがありますので、まずは取扱説明書を読み、取り外し方法に迷ったときは無理をせず製造事業者やお住いの自治体に相談してください。
回収方法について
小型充電式電池は、端子をテープ等で絶縁してから、家電量販店やホームセンターなどの回収協力店に設置されたリサイクルBOXへお持ちいただくか、お住まいの自治体の回収ルールに従ってください。
取り外した小型充電式電池は、そのまま家のごみとして捨てちゃいけないんだよね?
家電量販店やホームセンターにはリサイクルBOXが置いてあるんだね。
それに、うちの地域での回収ルールがあるみたいだ。一緒に確認してみようか!
最寄りの回収場所を
検索できます
一般社団法人JBRCの公式サイトでは、不要になった小型充電式電池の回収対象の確認や、回収協力店・協力自治体の検索をすることができます。
回収協力店・協力自治体の検索はこちら 回収対象の小型充電式電池についての確認はこちら
※実際の検索画面とは異なります。