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第116回 新エネルギー講演会:次世代につなぐ水力発電! ~ 電機メーカのチャレンジ ~ (2024/12/03)
2024年12月03日
次世代につなぐ水力発電! ~ 電機メーカのチャレンジ ~
一般社団法人 日本電機工業会
新エネルギーシステム委員会 水力発電WG
※ 本講演会ご案内チラシはこちらからダウンロードできます
一般社団法人 日本電機工業会(JEMA)では、新エネルギー導入促進活動の一環として、「次世代につなぐ水力発電! ~電機メーカのチャレンジ~」をテーマとした新エネルギー講演会を開催いたします。
水力発電は古くから利用されている再生可能エネルギーで、安定して出力でき、適切なメンテナンスによって100年間の長期に亘って稼働できることが特長です。また、揚水発電は、太陽光発電や風力発電など天候によって出力が変動する再生可能エネルギーの調整力として、その重要性は近年益々高まっています。
現在、政府においては新たなエネルギー基本計画の策定に向けた議論を深めていますが、JEMAは電機メーカの視点で、水力発電/揚水発電の意義を発信したく、この度、約30年の開催実績をもつ「JEMA新エネルギー講演会」としては、初めて「水力発電」をテーマとして開催させていただくことになりました。
本講演会では、基調講演として、東京電力リニューアブルパワー 副社長 小林様に、電気事業者の観点で水力発電への取組みや将来像についてご講演いただきます。また、水力発電を取り巻く全体動向に続いて、電機メーカの若手中堅技術者により、既設・新規発電所、デジタル・環境技術、揚水発電に関する最新の事例報告を紹介いただきます。
是非、水力業界ご関係者や将来を担う学生の皆さま、また、再生可能エネルギーにご関心をお持ちの方など多くの皆様にご参加いただきたく、ご案内申し上げます。
開催日時
2024年12月3日(火) 13:30~16:45
開催形態
対面およびウェビナーのハイブリッド方式
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※ウェビナーはMicrosoft Teamsを使用します。
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※ウェビナー参加申込みの方には、11月29日(金)を目途に参加用URLをご連絡します。
会場
(対面)電機工業会館 6階会議室
東京都千代田区一番町17-4
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/info/map_tokyo.html
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅下車 4番出口徒歩3分
東京メトロ有楽町線 麹町駅下車 3番出口徒歩7分
参加費
無料
定員
対面(電機工業会館に来訪):30名
Web:定員なし
講演会 プログラム
| 時間 | 演題 | 講師 |
|---|---|---|
| 13:00~ |
会場受付開始 |
|
| 13:30~13:35 |
開会挨拶 |
伊藤 健司 |
| 13:35~14:10 |
<基調講演> |
小林 功 様 |
| 14:10~14:30 |
<全体動向> |
森 淳二 |
| 14:30~15:15 |
導入事例 Part I |
|
| I-1 |
猪瀬 和弥 様 |
|
| I-2 |
徳重 英雄 様 |
|
| I-3 |
平井 亮太 様 |
|
|
休憩 15:15~15:25 |
||
| 15:25~16:10 |
導入事例 Part II |
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| II-1 |
石黒 勝麻 様 |
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| II-2 |
大須賀 崇 様 |
|
| II-3 |
長谷川 裕也 様 |
|
| 16:10~16:40 |
導入事例 Part III |
|
| III-1 |
稲田 浩也 様 |
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| III-2 |
大森 瑛祐 様 |
|
| 16:40~16:45 |
閉会挨拶 |
震明 克眞 |
-
※都合により、講演者、講演時間、内容、順序を変更させていただく場合がございます。
各講演の詳細
基調講演:カーボンニュートラルの実現に向けた水力発電への期待
歴史が古く技術的にも成熟している水力発電であるが、今後もカーボンニュートラルの実現に向けて期待は大きい。国内の新規開発余地は少ない中、既存一般水力発電の増電余地はあるのか、揚水発電に求められる役割は何か、今後期待されることを明らかにしたい。
全体動向:水力発電を取り巻く動向 ~導入事例プロローグ~
水力発電は、持続可能で出力の安定した再生可能エネルギー電源として、世界でも、また日本においても再び注目されてきている。ここでは、水力発電を簡単に紹介するとともに、世界や日本での動向を述べる。
I-1:利根川上流ダム群最大の容量を誇る近代ダム直下の水力発電
2021年4月に新設の水力発電所として運転を開始した「八ッ場(ヤンバ)発電所」について説明。水が高いところから低いところに落ちる力を利用する水力発電について、電気を作る電気設備の納入の様子や、本発電所の特徴を図や写真を用いて紹介する。
I-2:環境にやさしい水力発電の利益を地域に還元! ~栃木県企業局 風見発電所更新工事の事例紹介~
風見発電所の特徴や納入した機器の概要、水力発電所が着工から運開するまでを説明。また、風見発電所で発電された電力がどのように活用されているのか紹介する。
I-3:秘境・黒部峡谷での9年間に渡る工事の概要と苦労話
関西電力株式会社 黒部川第二発電所は黒部峡谷に位置し、更新工事はトロッコでの輸送・通勤が行われ、冬季は中断となるなど非常に厳しい環境下であったが、無事故・無災害で9年間の工事を完遂した。工事の概要と安全管理や完遂の達成感を紹介する。
II-1:フィールドネットワーク対応 一体形制御保護システムの導入
大分県企業局 大野川発電所に導入した「フィールドネットワーク対応一体形制御保護システム」の特長や導入した背景、導入による効果を説明。また、大野川発電所のスクラップアンドビルド工事(撤去~完成まで)をタイムラプス動画にて紹介する。
II-2:水力発電所におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)実現に向けた取り組み
経済産業省「水力発電設備における保安管理業務のスマート化技術導入ガイドライン」への取り組みとして、岩手県企業局の協力を得て実証した事例(IoTコントローラ・レトロフィットセンサーの採用、IPカメラによる遠隔監視、巡回ドローン画像巡視、他)について紹介する。
II-3:油圧と電動のいいトコ取り!ハイブリッドサーボモータの技術紹介
水力発電におけるガイドベーンは、水車に流れ込む水流制御に加え、発電効率を最大化する役割を担っている。過去には油圧制御方式を採用していたが、電動方式を経て、現在はハイブリットサーボ方式を採用。最新のハイブリットサーボの制御方式について紹介する。
III-1:世界最高水準のポンプ水車技術
調整電源として揚水発電の役割が世界的に見直されている中、日本は世界2位の揚水設備容量を有する揚水大国である。ここでは揚水発電所の役割り、高落差ポンプ水車、スプリッタランナによる調整力向上など、世界に誇れる技術を、実例を含めて紹介する。
III-2: 可変速揚水発電システムの特徴と事例の紹介
揚水時に入力を変化させることができる可変速発電電動機は、電力系統の周波数調整力不足や、事故時の電圧維持などの課題解決に貢献できる装置として注目される。従来の揚水発電所の発電電動機を可変速化した事例や、国際規格化(IEC)の動向を紹介する。
申込方法
- 対面ご参加 希望の方は、こちらからお申し込みください。
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ウェビナーご参加 希望の方は、こちらからお申し込みください。
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※お申込みに当たっては、当会の個人情報保護に関する基本方針をご確認下さい。
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※定員に達した場合、ご希望に添えない場合もあります。予めご承知おきください。
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申込締切日
2024年11月26日(火)
【本講演会に関するお問い合わせ先】
電力・エネルギー部(穂谷・永岡)
電子メール:newenergy-seminar@jema-net.or.jp ※@は半角に直してください。
在宅勤務併用のため、お問い合わせは可能な限り電子メールでいただきたくよろしくお願いいたします。
Tel: 03-3556-5885