1950年

▽世界初のレーダーレンジを商品化

電子レンジの加熱原理は、アメリカのレイセオン社によって、レーダー装置の実験中にお菓子がレーダーのマイクロ波によって溶けていることに気が付き、これにヒントを得て、マグネトロンを使った調理器「レーダーレンジ」として製品化された。

1961年

▽国産1号機(業務用)

名称を「電子レンジ」として、国内で初めて発売。
火を使わずに短時間で加熱できる革命的な調理器として、レストラン等の業務用として使われ始め、その後、新幹線のビュッフェに搭載され、話題となった。

1965年

▽家庭用1号機

100Vコンパクトの家庭用電子レンジ発売。
パン屋の店頭でホットドックの再加熱として盛んに使われたのもこの頃である。

1966年

▽家庭用ターンテーブル式レンジ国産1号機発売

国産初のターンテーブル式家庭用電子レンジを発売。
業界をリードする基盤をつくった画期的な商品となった。

1967年

▽電子レンジの調理終了時の報知音に「チン」を採用

自転車のベルを利用して「チン」という調理終了時の報知音を導入。
これ以降「チン」は電子レンジ調理の代名詞となった。

1977年

▽オーブンレンジ発売

これまで別々の製品であった「電子レンジ」と「電気オーブン」を一体化した「オーブンレンジ」を開発(発売)。

1978年

▽スチームオーブンレンジ発売

タンク式のスチーム機能を業界で初めて搭載した「スチームオーブンレンジ」を発売。

1978年

▽タッチパネルマイコンレンジ

タッチパネル式マイコンレンジを発売。
自動調理のタッチキーで料理を選択。
さらにお好みメニューを記憶させるキーでワンタッチ操作。

1980年

▽回転焼串機能搭載オーブンレンジ

回転焼串機能搭載オーブンレンジを発売。
焼串を回転させながら熱風循環式オーブンでローストビーフなどを上手に仕上げ。

1980年

▽カードクッキング機能搭載オーブンレンジ

カードクッキング機能搭載オーブンレンジを発売。
肉料理からお菓子までお料理カードをセットし、カードの指示に従って火加減などを調整、あとは自動クッキング。

1985年

▽航空機搭載用電子レンジ

世界で初めての航空機搭載用電子レンジで、日本航空で採用された。
アメリカ大統領専用機にも搭載された。

1986年

▽トースター機能付きオーブンレンジ発売

オーブントースターと一体化した世界初のトースターレンジを発売。
この年は男女雇用機会均等法が施行され、“働く女性のための新・必需品”として高く評価された。

1986年

▽ハロゲンヒーター搭載のオーブンレンジ

ヒーターに業界初のハロゲンヒーターを採用したモデルを発売。

1987年

▽IH調理機能付き電子レンジ

インバータを搭載し、レンジの上にIH調理機能を搭載。

1988年

▽インバータ搭載オーブンレンジ

インバータ搭載オーブンレンジを発売。
出力が500→600Wになり、以降各社の高出力化への取り組みが盛んになる。
出力が自在に制御でき、省エネ性もあるインバーターは90年代以降の主流となった。

1988年

▽ベーカリー搭載オーブンレンジ

ホームベーカリー機能を搭載したベーカリーオーブンレンジを発売。
材料を入れたパンケースを庫内にセットするだけで、面倒なねりから発酵、焼き上げまでを自動でできる。

1998年

▽フルドアタイプのオーブンレンジ

世界初!断熱設計によるドア埋め込み操作パネルと側面ルーバーレスで省スペース設置。
ドアと操作部を一体化させて、 大容量でもコンパクトに設置可能に。

1999年

▽インターネットからメニューを取り込める機能搭載オーブンレンジ

レシピサイトよりメニューを取り込み自動調理が可能に。
本体に搭載された自動メニュー以外に、好みに応じて自動メニューが追加可能となり、カスタマイズレンジの初号機。

2002年

▽フルドア&ワイドフラットタイプのオーブンレンジ

カップボードなどの増加により、奥行きサイズの制限が出てくる中、大容量でもコンパクトに設置でき、庫内の食品が取り出しやすいとして、現在、高付加価値商品の主流となっている。

2002年

▽スチームとレンジ、ヒーターの同時加熱ができるスチームオーブンレンジ

スチームとレンジ、ヒーターの同時加熱ができるスチームオーブンレンジが発売され、昨今のスチームブームがスタートした。

2003年

▽重さ・位置・温度センサー搭載レンジ

食品の分量と位置を計って加熱するオーブンレンジを発売。
ターンテーブルレスの課題であった重量の計測をクリアし、食品の位置も測定し、ムラをおさえて調理。

2004年

▽過熱水蒸気搭載のオーブン

業界初!“水で焼く”のキャッチフレーズで、300度以上に加熱した過熱水蒸気で調理する「ヘルシオ」を発売。
余分な油や塩分をほどよく落とす新たな調理機器として、過熱水蒸気オーブンの先駆けとなった。

2005年

▽過熱水蒸気搭載の電子レンジ

過熱水蒸気オーブンにマグネトロンを搭載。
過熱水蒸気機能搭載レンジが高付加価値商品の主流となっている。

2011年

▽レンジグリル発売

業界初の「レンジ」と「グリル」で調理をする「レンジグリル」をメイン機能としたオーブンレンジを開発(発売)。

2015年

▽食材の種類・分量・温度にかかわらず、自動でちょうどよく同時調理ができるオーブンレンジ

業界で初めて、冷凍、冷蔵、常温の食材が混在しても、また分量の多少に関係なく自動で調理ができる「まかせて調理」を搭載。

2016年

▽無線LAN接続でクラウドサービスと連携する、IoT対応オーブンレンジ

音声で献立を相談すればクラウド上の多くのメニューの中からおすすめメニューを提案したり、スマホアプリからメニューを検索し、調理データを本体に送信できるオーブンレンジを発売。

2025年

▽オーブンレンジに対応した生成AI活用調理サポートサービス「Bistroアシスタント」を開始

業界で初めて、生成AIを活用した調理サポートサービスを開始。チャットによる対話を通じて、ユーザーの嗜好やライフスタイルに合わせたレシピを提案し、調理中の疑問にもリアルタイムで応答する。調理前から後まで一貫してサポートし、ユーザーごとに最適化された新しい調理体験を実現する。

2025年

▽生成AI技術を活用した音声対話が可能なサービスに対応したオーブンレンジ

業界で初めて、生成AI技術を活用した音声対話で使いかたや献立決め、料理に関する基本的な情報をアドバイスしてくれるサービスに対応。

2025年

▽家庭用で初めて2つのマグネトロンを搭載

家庭用電源で同時に2つのレンジ出力を可能にした。

ページトップへ