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2026年 会長 年頭所感
2026年01月01日
明けましておめでとうございます。
皆さまには、日頃より一般社団法人日本電機工業会(JEMA)の活動に、多大なるご支援、ご尽力を賜り、心より御礼申し上げます。
2026年の年頭に当たり、謹んで所感を申し上げます。
昨年は、世界と日本の政治・経済において大きな転換点となる出来事が相次ぎました。1月にはトランプ大統領の就任、2月には第7次エネルギー基本計画の閣議決定、7月にはいわゆるトランプ関税が合意に至りました。10月には高市内閣が発足し、日本初の女性首相が誕生しました。
一方、JEMAでは、11月にオートメーションと計測の最先端技術を紹介する総合展示会「IIFES(アイアイフェス)」 を開催し、前回実績を上回る入場者数を記録しました。皆さまのご支援・ご協力により、成功裏に終了できましたことを、改めて深く感謝申し上げます。
さて、2026年、日本は新たな成長戦略の実行フェーズに入ります。高市政権発足後、政府は将来の産業基盤を形づくる政策を矢継ぎ早に打ち出しています。それら戦略分野として掲げられた方針の多くは、JEMAがこれまで取り組んできた方向性に合致しており、私たちの技術力が国全体の発展に直結する時代が到来しています。
具体的には、安全性確保を大前提とした原子力発電所の再稼働、次世代革新炉の早期社会実装、風力、地熱等の再エネ導入の促進、ペロブスカイト太陽電池の研究開発と市場展開、変動電源の調整力確保やレジリエンス向上のため、セキュリティが確保された蓄電池の導入などです。
さらにフュージョンエネルギー分野では、2030年代の発電実証を目指し、研究開発を進めています。
またAIに関しては、単なる生成の段階を超え、実空間で自律的に行動する「フィジカルAI」へと進化しつつあり、モーターや電源、制御システムなど、フィジカルAIを担う要素技術は、その重要性を一層増していきます。これら中核技術はまさに会員各社が長年蓄積してきた強みであり、AIの実空間実装を支える産業基盤として、新たな市場創出の大きな可能性を秘めています。
一方、白物家電の世界でも、暮らしのスマート化・省エネ化を軸に、AI・IoTを組み合わせた新しい価値づくりが進んでいます。生活データの活用、効率化、快適性の向上といった観点から、冷蔵庫・洗濯機・調理家電などが進化を続け、家庭の中でもAI活用が着実に広がっています。
今年は重電・家電・デジタルの各分野がこれまで以上に結びつきを強め、産業の輪郭が大きく変わっていく年になると考えています。
JEMAは、会員企業の皆さま、関係省庁、関連団体と共に、「電気をつくる・送る・使う」機器・システム分野で未来を切り開き、日本および世界の持続的発展とカーボンニュートラルに引き続き貢献してまいります。
最後になりますが、この一年の皆さま方のさらなるご発展とご活躍を祈念いたしまして、私の新年のごあいさつとさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 日本電機工業会
会長 漆間 啓
以上