J-Mossとは?
J-Mossとは、電気・電子製品に含有される化学物質の表示に関する日本産業規格(JIS C 0950)の略称です。この規格の正式名称は「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法(the marking for presence of the specific chemical substances for electrical and electronic equipment)」 で、英文名の主な単語の頭文字と、日本を意味する「J」の文字を組み合わせてJ-Moss(ジェイモス)と呼ばれています。
J-Moss制定の背景と詳しい内容
人や自然環境が有害物質によって健康被害や環境汚染などの悪影響を受けるのを防ぐため、特定の有害物質を電気・電子製品に使うことを規制するのが世界的な傾向です。
EU(欧州連合)では電気・電子製品への特定有害物質の使用を排除するため、RoHS指令が2003年に成立しました。そして規制の対象となった鉛や水銀などを含む製品が2006年7月1日以降、EU市場で販売できなくなっています。日本でも、2006年7月1日からJ-Mossをスタートさせました。
J-Mossでは、以下に示す対象製品に対象化学物質が含有率基準値を超えて含まれる場合には、J-Moss含有マーク(オレンジ色のマーク)の表示を行うことと、その含有状況をウェブサイトで表示し、URLをカタログに掲載することが求められます。
J-Mossグリーンマークとは?
一般社団法人 電子情報技術産業協会、一般社団法人 日本電機工業会、一般社団法人 日本冷凍空調工業会の3工業会では、特定の化学物質が含有率基準値以下の場合、対象製品の本体、包装箱、カタログ類等に任意でJ-Mossグリーンマークを表示できることとしています。
- 詳しくは … 一般社団法人 電子情報技術産業協会 「J-Mossについてのご案内」
- https://home.jeita.or.jp/eps/epsJmoss.html