電気を語ろう!第17号

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JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう!第17号

理科教育支援ワーキンググループのメンバーのコラム、JEMA の理科教育支援活動をサポートしてくださる方々からのメッセージを紹介します。

「良い子はマネをしてはいけません!!(電気との出会い)」

鉱石ラジオとかゲルマニウムラジオって知ってますか?

えっ、そもそもラジオを知らない!?

それは困ったな。ラジオは遠くの放送局から電波を使って音だけの放送を受信するものです。音だけなんて楽しいの?

でもね、音楽やニュース、パーソナリティのおしゃべり、楽しい番組がいっぱいあるんです。車でお出かけの時に交通情報なんか聞いてません?ラジオはテレビと違って日本国内の遠くの放送局はもとより条件がうまく合えば海外の放送なんかも聴けたりするんですよ。そんなラジオが電池のような電源が無くても聴くことができるって知ってました?放送局からの電波がアンテナに入ると電気に変わります、その電気の力でイアホンを鳴らすことができるのです。

私の電気との出会いは小学生のころ(何年生だったかは忘れたけど5年生か6年生だったと思います)にそんなラジオに興味を持ったことに始まります。その頃のラジオはそれなりに高価でとても子供が持てるモノではありません。「ラジオ、欲しいなぁ」と思っていた私はある科学雑誌の記事に『鉱石ラジオ(ゲルマニウムラジオ)』が掲載されているのを見つけてその単純さに驚きさっそく部品を集めて作ってみました。今もあるんですよ、インターネットの通販サイトを探すと1,000円以下で写真のようなラジオが手に入ります。見た目は「?十年前」とは変わりましたが、中身は同じでこれでも放送が聞けたときにはとっても、とっても嬉しかったのを今でも覚えています。スゴイでしょ、電池が無くても放送が聞けるのは。しかし、残念ながらNHK大阪放送局しか聞こえない(自宅は奈良です)。

さて、そこで好奇心の強い私は考えた・・・

どうやったら他の放送局を聞けるだろうか?

いろいろ本を読むとアンテナを付けることが有効らしい。で、まずは『鉱石ラジオ』を作った残りのエナメル線を部屋の窓から伸ばしてみました。やった、別の放送が聞こえるぞ!、よく聴くと残念ながら聞きたくもないNHK第二放送、別の放送が聞こえたのは嬉しいけどNHK第二放送では嬉しさ半減???

もっと他の放送を聞く方法は無いものか?もっと素晴らしいアンテナは無いものか?

さらに調べるとなんとなんとビニール線の先に適当な容量(100pF程度)のコンデンサを入れて100Vのコンセントにつなぐいでアンテナ(『電灯線アンテナ』という方式)にするという何とも簡単な方式です、これを試してみないとなんとする。。。

早速、ビニール線を探してきてコンデンサをつなぎちょっとドキドキしながらコンセントに刺してみた、特に怪しいことは起こらないので『鉱石ラジオ』のイアホンを耳にさして聴き始めたらやっぱりNHK大阪放送局とNHK第二放送局しか聞こえない。

ここであきらめて辞めておけばよかったんですが、ちょっと待て、このコンデンサなるものはいかなるものか?こいつが『鉱石ラジオ』へ入ってくる電波を少なくしているのではないか?こいつを外したらもっとよく聞こえるようになるのではないか?と、考えた、私はコンデンサを外してビニール線を直接コンセントに突っ込みました・・・

その瞬間、『鉱石ラジオ』が「バチッ」という快音(怪音?)を残してみるも無残な姿になり果てました。

これが私と電気の衝撃的な出会いです。良い子は決して真似をしてはいけません!!

こんな衝撃的な出会いをしないように楽しく電気を学び、安全に実際に試してみることを目的に、JEMA理科教育セミナーでは、"電気をためる、電気を使う"の理科実験を先生方に体験頂いております。児童のみなさんが理科実験で"貴重な失敗"を体験できるように、単にうまくいく実験方法を提供するだけでなく、失敗経験に基づいて、"なぜ失敗したか"を振り返り、うまくいくには"どうしたらよいか"を考える過程を体験頂けるセミナーになっています。

一般社団法人日本電機工業会 理科教育支援ワーキンググループ 主査 福島隆史
(シャープ株式会社 東京支社)