電気を語ろう!第9号

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JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう!第13号

理科教育支援ワーキンググループのメンバーのコラム、JEMA の理科教育支援活動をサポートしてくださる方々からのメッセージを紹介します。

電気は楽しく奥深い

私は、幼い頃から今で言う『鉄道オタク(鉄道マニア)』であり、小学校の頃は、お小遣いとお年玉の殆どを、鉄道模型の収集や鉄道写真の撮影などに費やしていた子供でした。

その当時、鉄道模型や図鑑などから、実際の電車も電気でモータを駆動させて走ることを知り、このモータの原理に興味を持ったことが、私が電気と触れ合うきっかけであり、現在の会社<電気機器の製造会社>で働くことにも結びついています。

電気というのは、「“電子”という非常に小さなつぶつぶの流れ」であり、我々は、この「“電子”の流れによるエネルギー」を光、熱、力などの様々なエネルギーに変換して利用しています。
私が小学校の頃その原理に魅了された電気を力に変換するモータは、小学校5年生で学ぶ電磁石の原理を利用したものです。そして、このモータを回すと、手回し発電機でご存知の様に電気が発生(=発電)します。

この手回し発電機の原理は、中学校で学ぶ「電流と磁界」の単元における“フレミングの法則”を用いて説明することが可能ですが、より本質的に理解するためには、高等物理における“ファラデーの電磁誘導の法則”を学ぶ必要があります。
私が現在携わっている仕事は、この発電に関係しています。 発電には、火力発電、水力発電、原子力発電、風力発電など様々なものがありますが、ほとんどの発電が結局の所、様々なエネルギーにより巨大な発電機(モータ)を回して電気を生み出している、すなわち手回し発電機の原理の応用に過ぎません。

電気というものは、目に見えなく、その原理を理解するためには様々な法則を学ぶ必要があります。 このため、最初は興味を持っていても、それを理解していく段階(中学~大学)で“苦手”意識が生まれ、それが“嫌い”に変わってしまう人が多いのも事実です。

そのような中で私が、どうして理科(自然科学)、特に電気の分野をあきらめずに勉強し続けられたのかを改めて考えてみますと、『小学校時代の理科の授業、特に実験・観察が楽しかったという原体験』ではないかと思っています。 この原体験のおかげで、電気を“難解”だと感じたことはあっても、決して“嫌い”だとは思わずに今までやってくることができました。ひとえに小学校当時の担任の先生のおかげであり、心より感謝しております。

スポーツ同様勉強においても、興味を持つことができたなら、努力が苦にならず、「超えられないように見えた壁が、実際に超えてみると思っていたよりも低かった。」と子供達もきっと感じることでしょう。

さあ、子供達と一緒に実験を心から楽しんでみませんか? 楽しく奥深い電気の世界に、子供達もきっとひきこまれますよ!

一般社団法人日本電機工業会 理科教育支援ワーキンググループ 委員 勝山 靖博
[ (株)東芝 電力システム社 技術管理部 ]