電気を語ろう!第9号

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JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう!第11号

理科教育支援ワーキンググループのメンバーのコラム、JEMA の理科教育支援活動をサポートしてくださる方々からのメッセージを紹介します。

"理系女子"を増やしませんか?

あなたは"文系"ですか?"理系"ですか?私は理系女子の一人です。といっても、電気が専門ではありません。私は生物化学が専門で、大学時代は微生物を培養しては、その微生物の遺伝子解析をし、微生物のもつ機能を調べるという研究を3年間やっていました。しかし、今は電機メーカーで研究開発の企画業務を行っています。企画業務というのは、新しく生み出される技術や製品をどうやって事業化させるか、当社にない技術をどうやって社内に持ちこんでそれを開発に反映させるか・・・生物化学の研究からはかけ離れていますが、製品の性能や技術を理解して形にしていく仕事は理系出身だからこそ携われるのではないかと思っています。

今回は、電気の話とはちょっと離れてしまいますが、そんな私が理系女子になったきっかけをご紹介したいと思います。

"理科"と一言でいってもいろいろな分野がありますよね。化学、生物、地学、そして物理。私は小学生の頃から理科は割と好きな方でした。割とというのは・・・化学や生物、天体は好きだったのですが、物理だけは苦手でした。自分で電気回路を組んだり、モータを回したりしているうちは楽しかったのですが、オームの法則がでてきて・・・「なんでそうなんのやろ。う~ん、よく分からん!」・・・こんな気持ちが湧いたまま、なんとか中学は乗り越えたのですが、高校に入るとその「よく分からない」は「全く分からない」に変わってしまいました。それでも理科が好きである気持ちは高校生の頃も変わらず、自分の好きな生物化学分野への道を選択したわけです。まさか将来、苦手な電気分野のメーカーに就職するなんてこの時は思ってもいませんでした。

なぜそんなに理科が好きだったのか。振り返ってみると小学校、中学校、高校、大学とこれまでの人生で出会った先生が理科の楽しさを教えてくれる素晴らしい先生だったからだと思います。理科は他の科目と違って、昆虫や植物を育てたり、フラスコやビーカーを使って実験をしたり、電池や電球を使って回路を作ったりと自分の手を動かして学ぶことが多い科目です。"目に見える変化"が面白くて、それを楽しいと感じさせてくれる先生がいたからこそ、今、理系女子の一人として社会人になったのだと思っています。

ただ、中学の頃に感じた「なんでそうなんのやろ。う~ん、よく分からん!」という気持ち。誰でも経験する気持ちだと思います。ここからどうしても"苦手"が"嫌い"へと変わってしまう。この気持ちに自分も周りも気づくこと、そしてそれを少しでも分かるように変えていくことが、将来、理系を目指す人材が育つ第一歩ではないかと感じています。

メーカーの"ものづくり"は、自分で製品を開発・製造することだけではありません。それをどうやって世に出すか、どうやってお客様に喜んでもらえるかを考えることも"ものづくり"の一つであり、製品の仕組みが理解しやすい理系の仕事だと思っています。

"理系女子"といっても形は様々です。電機メーカーで働く女性はまだまだ少ないですが、将来、どんな形であれ、"ものづくり"の第一線で活躍する女性が増えることを願っています。
そんな"理系女子"をどんどん増やしていきませんか?

一般社団法人日本電機工業会 理科教育支援ワーキンググループ 委員 坂野 仁美
[ (株)明電舎 研究開発本部 開発統括部 開発統括課 ]