電気を語ろう!第2号

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JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう!第2号

理科教育支援ワーキンググループのメンバーのコラム、JEMA の理科教育支援活動をサポートしてくださる方々からのメッセージを紹介します。

「遊び心をプラスして、理科を楽しみましょう!」

一般社団法人日本電機工業会 総合技術政策委員会委員長 杉山 博司

一言で理科といっても対象とする分野は様々で、例えば中学校では主に実験を通して考察力を鍛える1分野と、観察を通して理解力を鍛える2分野に分かれてますよね。これが高校では、この中学校の1分野が物理と化学に、2分野が生物と地学とに分かれ、それぞれかなり難しい内容を学習することになります。この頃になると、小中学校でどんなに理科が好きな生徒さんでも、「理科の4分野が全部好き」という人はそう多くは無いのではないでしょうか。私も、小中学生の時は理科はそれなりに好きでしたが、高校時代を振り返ると、物理は結構好きだったものの、生物は全くダメ(苦手)で、化学と地学はものによって好きだったり嫌いだったりでした。

JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう! 第2号物理は力や電気といった目に見えない輩を対象とするので、敬遠される方も多いと思います。実際、「電気は目に見えないから判りにくい」というお話も聞いたりします。私の場合は、(少し変なのかも知れませんが)目に見えないから想像力を働かせ、勝手なイメージを作り上げて、自分なりに見えるようにすることが楽しく、結構好きでした。例えば、「太い電熱線と細い電熱線とを電気が流れる場合、発熱量が異なる」という現象を学校で教わりますが、電気(正確には電子ですが)の気持ちになり、電熱線を通過するという場面を思い描く事によって、電熱線のつなぎ方によって太い線が早く発熱したり、細い線が早く発熱するということがイメージできます。結局、このようなことを想像することによって、(少し変かもしれませんが)私自身は遊んでいるのです。こんな風に遊べるからこの分野が好きなのかもしれません。

遊びといえばもうひとつ。皆さんは半田ごてという工具をご存知でしょうか?
JEMAの理科教育支援活動 電気を語ろう! 第2号半田という金属を溶かし、抵抗やトランジスタという電気・電子部品をプリント基板という板に取り付けるのに必要な工具なのですが・・・。で、この半田ごてがどうしたかと言うと、中学生の時にこれを手に入れて、高校卒業までの間にオーディオアンプなどを数台自作したことがあります。設計図などはそれ用の書籍を参考にしながら製作するのですが、これが殊の外楽しく、当時はすっかりはまってしまいました。製作しながら、電気部品や電子部品の使い方や役割、何をする部品かなどを調べるので、自ずと何の苦も無く電気について勉強できたと思います。大学では電気電子を専攻していたので、この時の知識が結構役に立ったのを覚えています。

理科なんて面白くないと思っている皆さんも、こうした自分なりの遊びの要素をプラスすることにより段々と理科が楽しくなっていくんじゃないかなと思います。
「好きこそものの上手なれ」。理科の全部の分野である必要はありません。
ひとつの分野に対して、皆さんも何か遊び心を持って理科と接してみませんか。
きっとはまりますよ。

一般社団法人日本電機工業会 理科教育支援ワーキンググループ 副主査 宮澤 秀毅
(株式会社明電舎 基盤技術研究所 開発企画部 開発統括課 課長)