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IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター電磁波Q&A

最近話題のIHクッキングヒーターの電磁波は大丈夫?
よく耳にしたり、本に書いてあったりするこんな不安・・・・・・・・

「電磁波ってIHクッキングヒーターだけから出るんでしょ?」
「安全基準を超えてないわよね?」
「電気製品の中でも飛びぬけて電磁波が多いんでしょ?」
「電磁波は発ガン性があるって本に書いてあったけど?」
「欧米では使われてないの?」

ご心配なく!IHクッキングヒーターは安心してお使いいただける商品です。

Q1. 電磁波って何?

電磁波とは?

電気のあるところには、電界が発生します。電気を使って電流が流れると、磁界が発生します。この、「電界」と「磁界」を合わせて「電磁界」といい、電界と磁界が交互に作用しあって空間を伝わっていく「電磁界」の波を電磁波と言います。自然界では太陽光線、また、テレビ放送波などもすべて電磁波です。

IHクッキングヒーターだけが電磁波を出しているわけではありません。IHクッキングヒーターは、電磁調理器とも呼ばれていますので、「IHクッキングヒーターは電磁波をたくさん出している」という誤ったイメージを持たれている方もおられるようです。

表)電磁波の種類と用途

※日本電機工業会ホームページ「家電製品と電磁波Q&A」より

(補 足)
(1)IHクッキングヒーターあるいは白物家電と呼ばれる製品からの電磁波は磁界が主体です。日本では一般的に電磁波と表現していますので、本Q&Aでも電磁波と磁界を同義語として使用しています。
(2)この様なことから、WHO(世界保健機関)など国際的、あるいは研究論文では、電磁波ではなく電磁界(electric and magnetic fields:EMF)の表現が使用されています。

Q2. 電磁波の安全基準に関する国際規格はあるの?

電磁波の安全基準を1mGとしたビラや書籍が出回っております。 例えば、「1mGを守るためには、IHから3mはなれて調理をしましょう」 こんな記事が掲載されていたりします。 しかし、電磁波の限度値を1mGとした国際的な安全基準はありません。 現在、国際的に認められ、WHOが採用すべき、と勧告している安全基準の限度値は、ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)により、ガイドラインとして公表されています。この限度値は、電磁波によって引き起こされる神経や組織への刺激作用に対して、十分大きな安全係数を織り込んでいます。

ICNIRPのガイドラインについて
このガイドラインでは、電磁波の作用により体内に流れる電流の限度値(新ガイドラインでは、最新の研究結果を反映させて、手足を含む体内に誘導される電界強度(以下体内電界強度))を「基本制限」と名づけています。この基本制限は守らなければならない値です。しかし、体内に流れる電流(新ガイドラインでは、体内電界強度)は直接測定できませんので、人体が電磁波にさらされた場合、 体内に流れる電流(新ガイドラインでは、体内電界強度)が最大となる条件(これは全身に均一な電磁波を浴びることで、全身ばく露と呼んでいます。)での電磁波の限度値を、「参考レベル(単位μT:マイクロテスラ、1μT=10mG)」として設定います。 なお、周波数によって人体への作用が異なりますので、周波数ごとに異なる参考レベルが設定されています
ガイドラインの参考レベルの例
IHクッキングヒーターで使用している周波数帯に対する参考レベルを次に示します。
  • 商用周波数帯

    50Hz:100μT、60Hz:83.3μT
    (新ガイドラインでは、50Hz、60Hzとも:200μT)

  • IH加熱周波数帯

    20kHz~100kHz:6.25μT
    (新ガイドラインでは、27μT)

IHクッキングヒーターからの電磁波
IHクッキングヒーターからの電磁波は不均一です。人体への作用は、部分的(部分ばく露)です。電磁波の測定値が同じであっても、部分ばく露では、全身ばく露に対して人体への作用が小さくなります。この結果、体内に流れる電流(新ガイドラインでは、体内電界強度)は小さくなります。従って、測定値が参考レベルを超えていたとしても、基本制限を超えていることにはなりません。また、IHクッキングヒーターの電磁波の周波数は単一ではありません。
電磁波測定方法の規格の必要性
このようなことから、IHクッキングヒーターからの電磁波を測定して、ガイドラインへの適合判定は、容易ではありません。従って、IHクッキングヒーターを含む家電製品からの電磁波のガイドラインへの適合判定を行う測定方法が、IEC(国際電気標準会議)により国際規格 IEC62233として制定されています。この規格では、確実にガイドラインへの適合判定ができるように、複数の周波数と部分ばく露の効果を織り込んで、「100%を基準」として測定することとしています。つまり、測定値が100%以下であればガイドライン値を下回り、ガイドラインに適合していることになります。
IEC62233による測定値の%表示と参考レベルとの関係
この関係は、「100%は、商用周波数帯の電磁波がなく、IHの加熱周波数帯での全身ばく露の電磁波とした場合の6.25μT(参考レベル:新ガイドラインでは、27μT)に相当する。」とも表現できます。これは、商用周波数帯の電磁波を、加熱周波数帯の電磁波に換算して測定していることによります。詳細について、家電製品と電磁波Q&AのQ(Q2-4)「ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドラインとIEC62233とは」を参照願います。

国際規格IEC62233によって規定されているIHクッキングヒーターの電磁波測定位置

図)電磁波測定位置

この高さの範囲で計測器を移動させ機器の周辺を同様に測定する

ICNIRPとは、WHOと公式的な関係を持つ大学の研究者や有識者によって構成された中立なNGO(非政府組織)で、WHO国際電磁界プロジェクトのパートナーとして活動しています。従って、企業寄りの団体ではありません。また、国際ガイドライン(ICNIRP)が定めるレベルを守っておれば電磁界の健康へのリスクを抑えることができる、と「電磁界のリスクに対する対話の確立 第1章 電磁界と公衆衛生」(和訳版http://www.niph.go.jp/soshiki/seikatsu/seiri/html/WHO/top.htm  新しいウィンドウで開きます) の中で、ガイドラインの有効性についての説明を、WHOは行っています。

Q3. IHクッキングヒーターの電磁波レベルはどのくらいなの?

表)IEC測定値

注1)磁界の測定距離は、IEC規格により規定されている場合はその距離(電気カーペットは日本の使用実態より0㎝)、規定されていない場合は、通常の使用状態を想定し、類似の製品を参考にした距離で行い、その距離を[ ]に示します。
注2)ICNIRPガイドライン値に対するIEC測定値(%)は、複数機器における最大値の範囲を示します。
注3)測定値は「ICNIRPガイドライン値に対するIEC測定値」として、「Exposure STDモード」(時間領域評価法)で測定した値(%)に、結合係数を乗じた値を測定結果として記載しています。
注4)この測定結果は、ICNIRP2010年版によるガイドラインに対しての結果です。
[出典]一般財団法人 家電製品協会「平成25年度家電製品から発せられる電磁波測定(10Hz~400kHz)調査」

Q4. 電磁波って発ガン性があるって聞きますが?

電磁波に関連したビラや書籍には、小児白血病等の発がん性研究成果の話が書かれておりますが、WHOの付属機関であるIARC(国際がん研究機関)が2001年10月に発表したレポートによれば、極低周波磁界(300Hz以下)はカテゴリー(グループ2B)に分類されています。従って、極低周波磁界による発がんの可能性はコーヒー、漬物などと同じレベルで、タバコやアスベスト(グループ1)のように「発ガン性がある」に分類されているものとレベルが大きく違うのです。

【IARCによる発がん性分類】

分類 分類事例
グループ1:発がん性がある。 アスベスト、たばこ、アルコール飲料、ダイオキシン、太陽光 87種
グループ2A:おそらく発がん性がある。
(probably carcinogenic to humans)
ホルムアルデヒド、紫外線、クレオソート(木材の防腐剤) 63種
グループ2B:発がん性があるかもしれない。
(possibly carcinogenic to humans)
コーヒー、漬物、わらび、ガゾリン、超低周波磁界 232種
グループ3:発がん性を分類できない。
(cannot be classified as to carcinogenicity in humans)
コレステロール、お茶、水銀、カフェイン、原油、サッカリン、超低周波電界、静磁界、静電界 496種
グループ4:おそらく発がん性はない。
(probably not carcinogenic to humans)
カブロラクタム(ナイロンの原料) 1種

出典:IARCホームページ 2002年10月現在

※詳細につきましては、WHOのWeb(http://www.who.int/docstore/peh-emf/publications/facts_press/fact_japanese.htm  新しいウィンドウで開きます)で和訳されて公開されている「超低周波電磁界とがん」(ファクトシートNo.263 2001年10月 )にて公表されていますのでご参照ください。

Q5. 周波数が3倍になると、電磁波の出る範囲が3倍広がるの?

最近は発生させる電磁波の周波数を、従来の約20kHzから約60~90kHzに上げることでアルミや銅などの材質も加熱できるオールメタル対応のIHクッキングヒーターも発売されています。

「周波数が3倍になると、電磁波の出る範囲が3倍広がる」としている書籍なども見受けられますが、これは大きな間違いです。単に周波数が高くなっただけで電磁波が比例して多く出ることはありません。

Q6. 電磁過敏症の人がいるらしいけど私は大丈夫かしら?

最近のWHOのホームページによりますと、「電磁過敏症(EHS)は、明確な診断基準を持たず、電磁過敏症の症状が電磁界ばく露と関連するような科学的根拠はありません。さらに、電磁過敏症は医学的診断でもなければ、単一の医学的問題を表しているかどうかもはっきりとしていません 」としています。

詳しくは、http://www.who.int/peh-emf/project/FS_296_EHS_Japanese_Dec_2005.pdf [: 300KB] をご覧ください。

Q7. ヨーロッパではIHクッキングヒーターが使われていますか?

ヨーロッパの電機メーカーのホームページをご覧ください。
IHクッキングヒーターはヨーロッパでも普及しております。

Q8. IHクッキングヒーターの機能を全部使った場合、30Aブレーカーでも大丈夫なの?

今日本国内で販売されている日本製IHクッキングヒーターでは総電力の最大定格は5800W(200V、29A)までです。例えば、左IHで3000Wの加熱 + 右IHで2500Wの加熱 + ロースター1500Wの加熱これらを同時にご使用されても 3000W+2500W+1500W =7000Wになりません。それは、IHクッキングヒーターが、自動的に火力を制御して最大定格(例:5800W)以内にコントロールするからです。

Q9. IHクッキングヒーターの販売は詐欺行為だから、メーカーからお金を取り返せる?

「IHを虚偽のセールストークで騙されて購入した場合はメーカーから代金を取り返せます(返品できる)。」と書かれた書籍があるようです。確かに民法では、詐欺による販売が行われた場合には、売買を取り消し代金の返還を求めることが出来ることになっています。しかしながら、現在IHクッキングヒーターに関して各メーカーが商品カタログやパンフレットなどで行っている商品訴求は、事実に基づき適切に表現しており、詐欺行為にはあたりません。例えば、

  1. 直火が無いので安心設計

    IHクッキングヒーターにおいても発火の可能性はあります。ただし、「直火による引火」や「立ち消えの心配」はありません。そういった意味で裸火を使う調理器とは違い、安全に工夫された熱源です。また、使い方によっては油等が発火する恐れがあるため、取扱説明書や本体表示などで取扱時の注意を喚起しています。

  2. お年寄りに最適

    調理面のトッププレートが平らなので、鍋をずらしたりする動作が少ない力で楽に行えます。また、裸火を使わない商品なので、お年寄りには最適な調理器だと考えています。

  3. クリーン

    カタログでは、トッププレートがガラス製でしかもフラットだから、吹きこぼれてもサッと拭くだけでお手入簡単。また、COを排出せず、空気を汚さないと説明しています。

「IHクッキングヒーターの電磁波」をまとめますと・・・・・・

  • 電磁波は自然界にも存在する(太陽光線、地磁気、雷、静電気放電により発生等)ものであり、IHクッキングヒーターだけから生じるものではありません。
  • WHOによれば、電磁波による発ガン性の可能性につきましても、そのレベルは日常生活で摂取するコーヒーや漬物と同じ程度です。
  • また、IHクッキングヒーターでの調理時に生じる電磁波は、現在最も信頼のできる国際的な機構(ICNIRP)が制定したガイドライン値を大幅に下回っています。
  • IHクッキングヒーターは電磁調理器とも呼ばれているので、電磁波が多く出ているというイメージをお持ちかも知れませんが、これは誤った認識と言えるでしょう。
  • IHクッキングヒーターから生じる電磁波は、他の電化製品と同等レベルにあり、安心してお使いいただける製品です。

以上の点を踏まえ、IHクッキングヒーターを正しくご理解いただきご愛用いただきますよう宜しくお願い致します。なお、家電製品の電磁波に関する情報は家電製品と電磁波Q&Aサイトにおいてもご提供しております。