家庭用電気生ごみ処理機
家庭用電気生ごみ処理機とは?
1. 生ごみ処理機はどのようなもの?
生ごみは、家庭から排出される可燃ごみの半分を占めると言われており、一般ごみの年間排出量の約3割以上を生ごみが占めていると言われております。
日本電機工業会は、生ごみの減量化に向け「家庭用電気生ごみ処理機」の開発を進め、自宅で土壌還元できることや、ごみの減量化に役立つなど、地球環境保全に貢献しています。
2. 生ごみ処理機の種類と構造
乾燥式 | バイオ式 | ハイブリット式 | |
---|---|---|---|
原理 | ヒーター等の熱源や風で生ごみの水分を物理的に蒸発させて乾燥し減量・減容させる。約1/7に減容させる。 | 基材と生ごみを混ぜて微生物の働きで分解を促進させる。 微生物の働きで生ごみを水と炭酸ガスに分解し、減量・減容させる。約1/10に減容させる。 |
送風乾燥して生ごみの表面の水分をゆっくりと除去し、微生物が働き易い水分を維持する。 その後微生物を利用して生ごみを分解し、減量・減容させる。約1/10に減容させる。 |
主な構造 |
※その他の方式として、破砕式がある。機械的な破砕機構により生ごみを破砕する方式である。生ごみを高速回転刃で細かく粉砕して減容させる。破砕+バイオ式の複合処理で更に減量させる方式もある。
3. 生ごみ処理機使用の効果
- ごみの減量化とごみ出しの負担の軽減
- ごみの減量化により、ごみ出し袋が軽くなり、回数も減り、運搬時の汁だれもなくなります。
- 生ごみのニオイがなくなり、キッチンが清潔・衛生的
- キッチンの生ごみの悪臭への対策。家中に漂う生ごみのニオイがなくなります。
- 生ごみの置き場所に困らず、キッチンシンクのぬめりや三角コーナーが汚れなくいつも清潔です。
- ごみ収集所の衛生と自治体のごみ処理量の削減への貢献
- 悪臭が軽減でき、カラス、犬、猫などが寄り付きにくくなるので、より衛生的です。
- 生ごみ処理機が、10%普及するとお住まいの自治体のごみ処理量が2%削減します。
- 有機肥料素材としてリサイクル
- 減量した処理物は有機肥料として利用でき、捨ててしまう生ごみが「資源」に変わります。
- プチ園芸などで使用することにより、個々の環境への関心を深め啓発できます。
※処理物を有機肥料に利用しない機種もあります。