平成13年7月25日
社団法人 日本電機工業会
プルサーマル発電推進に向けて(抜粋)
プルサーマル(注1)発電は、原子力発電所で使用済みのウラン燃料からプルトニウムを抽出し、新たにウラン燃料に混ぜて再度原子力発電所(軽水炉)のMOX(モックス)燃料(注2)として再利用するものである。世界では軽水炉でのMOX(モックス)燃料の使用は1960年代後半以来約40年もの間、合計51基、約2260体に達する実績がある。また我が国では核燃料サイクル開発機構が運転する「ふげん」炉において700体余りの豊富な利用経験があるほか、軽水炉としても、日本原子力発電敦賀1号機、関西電力美浜1号機で合計6体使用されており、安全性は既に確認済みである。21世紀におけるエネルギーセキュリティーと地球環境問題を解決する上で、原子力発電は有力な手段である。そのような状況の下、限られた資源であるウラン燃料の有効利用、及び各国に存在する余剰プルトニウムの平和利用の観点から、高速増殖炉が現実のものとなるまでの間、プルサーマル発電は、原子力発電を推進する上でプルトニウムを必要以上に保有しないための有力な選択肢である。
当工業会では、国や電力会社が一段と注力した「プルサーマル発電推進活動」を21世紀の産業活動、国民生活の維持向上のため、エネルギー資源に乏しいわが国において必要不可欠の施策と認識する。そのため、当7月には原子力政策委員会にて「プルサーマル推進連絡協議会」を設立し 、体制を拡充・強化した。 当工業会は、原子力プラント・機器メーカーの立場から国、電力会社、関係団体とともに一丸となってその理解促進活動の充実、技術力の更なる向上及び品質保証活動の徹底等によりあらゆる手段をもって協力し、核燃料サイクル確立、ひいては原子力発電の一層の信頼性回復に全力を尽くす所存である。
会員各社におかれては、本件につき一層のご理解とご協力を切にお願いする。
以上
- (注1)プルサーマル
- 軽水炉でMOX(モックス)燃料を使用すること
- (注2)MOX(モックス)燃料
- 混合酸化物(Mixed-Oxide)燃料の略。使用済みのウラン燃料からプルトニウムを抽出し、新たにウラン燃料に混ぜて作った燃料