コンテンツ・メニュー

メニューをスキップ

生物多様性保全

生物多様性保全推進セミナー・イベント 開催報告

来て・見て・わかる 生物多様性保全活動実践説明会 ~LTB/石坂産業様~ (2018年5月)

電機・電子4団体生物多様性WGでは、2018年5月31日に石坂産業(株)様(埼玉県・三芳町)のご協力を得て、4団体正会員企業を対象とした生物多様性保全活動の実践説明会を開催しました。

本年4月に発行した「企業が取り組むはじめての生物多様性 Let's Try Biodiversity ! (LTB)」の内容を説明し、実際にそれらの取り組みをご覧いただき、各社で展開・推進していただくことを目的としたものです。

午前の部では、冒頭に今回ご協力をいただいた石坂産業 石坂専務取締役よりご挨拶を頂戴しました。続いて、土田主査(エスペック(株))からWGの概要紹介があった後、勝田シニアアドバイザー(SA)(ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(株))より、LTBの構成や内容、活用方法について説明を行いました。その後、石坂産業 間野様より、同社の生物多様性保全活動について説明をいただきました。LTBに掲載している11種の活動事例全てを網羅されており、同社の「くぬぎの森」はJHEP認証(*)ではAAAを取得、こどもから大人まで幅広い層を対象とした教育・啓発活動にも熱心に取り組んでおられ、2017年以降は環境省と「体験の機会の場」協定を締結し、年間約3万人が訪問するとのことでした。また、昼食時には、旬の野菜をふんだんに取り入れた美味しいお弁当をいただきながら、エスペックミック(株) 吉野様より、同社が行う事業所における生物多様性簡易調査事業をご紹介いただきました。

土田主査挨拶と参加者の様子                        勝田SAからのLTB解説

午後の部では、まず石坂産業様の本業である、建設系廃棄物の中間処理プラントを見学した後、東京ドームの約3.8個分もの広い敷地を活用した、様々な生物多様性保全に資する取り組みを2グループに分かれて見学しました。森の中には野鳥やニホンミツバチのために設置した巣箱やカブトムシの幼虫などが育つ落ち葉プールが、広場では生きもののすみかとなるよう配慮が施された水場や緑地があり、プラントでは雨水や太陽光の活用や壁面緑化、沿道への廃材の利用等様々な活動をされていました。

その後のグループディスカッションでは、LTBの中から自社で実施できそうな活動とその際の課題並びに解決策などについて議論しました。当日はWGメンバーを含め33名が参加し、今回のような体験型セミナーが有意義な機会となったとの感想を多数いただくと同時に、より充実したディスカッションのご要望をいただき、今後の企画運営に活かしていくこととしました。

(*) 財団法人日本生態系協会が「動物の住みやすさの環境」と「みどりの地域らしさ」の視点から生物多様性への影響度や貢献度について定量評価する制度。AAAが最高ランク。

見学の様子                       巣箱
グループディスカッション                    発表の様子

― 説明会 開催概要 ―

日時:2018年5月31日(木)   10:00~16:30
場所:石坂産業(株)様 (埼玉県・三芳町)

【当日のプログラム】
10:00~11:00 WG活動紹介、LTB内容説明(生物多様性WG)
11:00~12:10 石坂産業活動紹介(石坂産業様)
13:00~15:00 フィールド見学(2グループにわかれて実施)
15:15~16:30 グループディスカッション/発表・共有